日野市大字新井の内科,小児科,神経内科,循環器内科,腎臓内科,リハビリテーション科 青和クリニック

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腎臓内科

循環器内科・腎臓内科

医療法人社団 桃實会 青和クリニック院長の高橋佐智子です。
循環器内科と腎臓内科は、別々の疾患を扱っている様で、実はその治療内容は互いに大きく関わっています。こちらのページでは腎臓内科について御説明します。

循環器内科については
こちらをご覧ください。

腎臓内科とは?

腎臓は、腰のやや上方にある左右一対の臓器です。腎臓は一日に約1トンもの血液を濾過し、常にきれいな血液が体に流れる様に働いています。きれいになった血液は最終的に心臓に戻り、再び全身に送り出されます。しかし、腎臓は、ただ尿を作り余分な水分と老廃物を排泄しているだけの臓器ではありません。赤血球産生を促すホルモンを作り、カリウムやカルシウムなどの電解質バランスを保ち、骨代謝や血圧にも密接に関わる非常に重要な臓器なのです。腎臓病は、腎臓そのものの異常や他の病気が影響して起こる内科的な病気と、結石や外傷、腫瘍などの外科的な病気に分けられます。そして、後者は主に泌尿器科の医師が専門にしています。

当院で専門とする内科的な腎臓病は、その経過から急性腎臓病と慢性腎臓病とに分けられます。急性腎臓病では、高血圧、血尿や浮腫(むくみ)などの症状が顕著に見られます。しかし、慢性腎臓病では、初期の段階では自覚症状はほとんどなく、症状が出たときには既に腎不全に陥っていることが多いため、早期発見が非常に重要となります。慢性腎臓病は、種類が多く症状が複雑なため、定期健診の尿検査や診察だけでは腎臓病と診断されにくい傾向にありました。このような状況を改善し、早く病気を発見するための新しい考え方がCKD(chronic kidney disease:慢性腎臓病)という疾患概念です。これは以下の様に定義されています。
即ち、「(1)尿タンパクが陽性(2)腎機能(糸球体濾過量)が60%以下のどちらかが3か月以上続く、または両方が3か月以上続く状態」です。

腎臓病の原因は、細菌感染や膠原病、遺伝性など色々ありますが、現在、我が国で最も多い原因は生活習慣病です。細い血管がめぐっている腎臓にとって動脈硬化は大敵です。また、高血圧は血管をもろくするのと共に腎臓に過剰な負担を与えます。加えて、特に問題なのは糖尿病です。近年、糖尿病を長期に患っている患者様の約30%が合併症である糖尿病性腎症を発症し、さらに糖尿病でない患者様に比べて腎不全に進行するのが早く、重症度も高いことが明らかとなって来ました。残念ながら、我が国で血液透析を受けている患者様の約43%が、糖尿病による腎不全であるのが現状です。生活習慣病の方、特に糖尿病の方は早期から腎機能を検査して経過を観察し続ける必要があると云えます。現在、我が国におけるCKDの患者様は、400万人以上と推定されています。一方、我が国の腎臓専門医は、5,317人(2019年5月14日現在)とまだまだ少ないのが現状です。私は、腎臓専門医の立場で、CKDの早期発見と早期治療を心がけていきたいと考えております。

循環器内科・腎臓内科の患者様の治療では、「動脈硬化の予防」が重要なキーワードとなります。
主な動脈硬化の原因には(1)加齢、(2)高血圧、(3)糖尿病、(4)高脂血症、(5)高尿酸血症、(6)喫煙などが挙げられます。
生活習慣を見直すと共に、専門的な見地から定期的な検査を行い、適切に治療していくことが病気を悪化させないことに繋がります。
当院では、循環器専門医と腎臓専門医の両方の立場から、総合的に治療を行っていきます。